取り扱い疾患

脊椎内視鏡手術センター

当院では体に負担のかかりにくい脊椎内視鏡手術を行っています。
傷は2cm程度と小さく、出血量も少なく、筋肉に対するダメージも少ないため術後の回復が早いことが特長です。また、入院期間も5日から7日程度と短期間です。すべての方を内視鏡で治療することはできませんが、内視鏡治療が可能な方にお勧めします。

代表的な疾患を例に挙げます。

腰部脊柱管狭窄症
体を横に切って見た画像
こんな症状はありませんか?
  • 歩くとお尻や脚に痛みやしびれが出てしまい歩けなくなるけれども、前屈みや座って休憩すると症状が楽になり再び歩ける
  • 長時間立っているとお尻や脚がしびれて立っていられなくなる
  • 腰をそらすと腰痛や臀部痛、脚に痛みやしびれがでるけど前屈みになると楽になる
  • 足腰の症状の割には自転車は楽に乗れたり、買い物の際にショッピングカートを押しながら歩くと楽に歩ける
  • おしりの周りにしびれやほてりがある
  • 便秘、尿漏れや残尿感を自覚するなどのような排泄に異常がある

このような症状の時には腰部脊柱管狭窄症が疑われます。
病院を受診しましょう。

診断

この疾患が疑われた場合は、症状を確認し、下肢の反射、筋力や感覚などを調べ、神経痛の誘発テストを行います。さらに、レントゲンやMRI、脊髄造影検査などの画像検査を行い診断します。

治療

症状が比較的軽い場合は神経の症状を緩和する内服薬やブロック注射による治療を行います。これで症状が改善しない場合は手術を検討します。初めて受診された時にほとんど歩けない状態であったり、排泄障害があるなどの症状が重い方はすぐに手術を勧めることがあります。

手術の方法

脊椎内視鏡による低侵襲手術

腰背部に2cmの切開を行い筒を挿入してカメラを設置します。
椎弓、黄色靱帯を外し神経の圧迫をなくします。
術後翌日から歩くことができますし、腰にかかる負担も軽いため術後1週程度で退院可能です。傷も数日で閉じてしまい抜糸する必要もありません。しばらくすると傷がわからない程度に回復します。また、出血量も少なく輸血する可能性もほとんどありません。
すべての方がこの手術を受けられるわけではなく、腰椎にぐらつきのない方にお勧めしています。

脊椎固定術

腰椎がぐらついて不安定な場合は神経の圧迫取り除くことに加えて金属のネジをいれて固定します。また、背骨のバランスが悪い場合は脊柱矯正も行っています。

腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニア
正常

椎間板は背骨をつないでいる軟骨で衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。椎間板ヘルニアとは、椎間板に亀裂が入り中から髄核が飛び出してしまう状態をいいます。ヘルニアは腰痛を引き起こし、それが神経に触れてしまうと脚が痛くて動かせなくなったり歩けなくなったりします。一般的に腰をかがめて作業することが多い方、重労働をすする方、喫煙をする方はヘルニアになりやすいと言われています。

診断

症状を確認し、下肢の反射、筋力や感覚などを調べ、神経痛の誘発テストを行います。さらに、レントゲンやMRIなど画像検査を行い診断します。

治療

症状が比較的軽い場合は、神経の症状を緩和する内服薬やブロック注射による治療を行います。これで症状が改善しない場合は手術を検討します。初めて受診された時にほとんど歩けない状態であったり、排泄障害があるなどの症状が重い方はすぐに手術を勧めることがあります。

手術の方法

脊椎内視鏡による低侵襲手術

腰背部に2cmの切開を行い筒を挿入してカメラを設置します。
椎弓の一部、黄色靱帯を外し神経をよけて椎間板を取り出します。
術後翌日から歩くことができますし、腰にかかる負担も軽いため術後1週程度で退院可能です。傷も数日で閉じてしまい抜糸する必要もありません。
しばらくすると傷がわからない程度に回復します。

神経の症状が悪くなってから治療をしてもしびれや筋肉の衰えが残ってしまいます。早期に病気を発見し適切な治療を行って楽に生活できる日常を取り戻しましょう。