脳卒中とは一つの病名ではなく、脳の血管になんらかの障害が起こることによって発病する病気の総称で、医学的には脳血管障害と呼ばれます。
脳卒中は3種類に分けられ、大きくは脳の血管がつまる①「脳梗塞(のうこうそく)」と、脳の血管が破れて出血する②「脳出血」や③「くも膜下出血」に分けられます。
脳卒中は日本人に多い病気で、他の病気と異なり、一命をとりとめてもしばしば身体の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることが多く、介護が必要となる疾患第1位です。
【脳梗塞】
脳の血管が詰まり血流が途絶えてしまうために、その血流によって養われている脳の組織が傷害され、壊死してしまう病気。
【脳出血】
長年にわたる高血圧などの影響でもろくなった脳の血管が破れて、脳内に出血する病気。
出血した血液が固まって血のかたまり(血腫)をつくり、周囲の細胞に大きなダメージを与えます。
【くも膜下出血】
脳の動脈が破れ、出血がくも膜下腔に広がります。たまった血液が脳全体を刺激するため、多くの場合、激しい頭痛を起こします。出血の大半は、血管が枝分かれした部分にできたコブ(動脈瘤)の破裂によるものです。