2025.1.18開催
重症神経損傷患者に対して、近年複数の機器、複数の指標を用いて、頭蓋内の病態を評価するMultimodalneuro monitoring(MNM)あるいはMultimodal monitornig(MMM)が世界的に注目されています。循環が不安定な患者には心電図モニタ、動脈圧ラインに加えて、心臓エコー検査を行い、場合によってはSwanGnanzカテーテルなどの高度な血行動態モニタリングを行うこともあります。これと同様のことを脳神経領域でも行う必要があるだろうと考えられています。
本セミナーの冒頭、世話人の黒田先生(香川大学)がMNMに対する熱い思いを実経験をもとに語ってくださいました。

その後、野田先生(東京科学大学病院)と当科副部長の中川がそれぞれ脳循環代謝と脳波モニタリングについて講義を行いましたが、前半だけでも大変な盛り上がりでした。
受講してくださった先生方も各施設の責任者をされるようなご高名な先生方から若手まで幅広くご参加いただき、この領域の関心の高さを伺えます。
後半は脳波モニタリング、頭蓋内圧モニタリング、経頭蓋超音波、自動瞳孔計を実際に触れていただきつつ、実臨床に生かすためのハンズオンセミナーを行いました。



こちらに当科より下山、諸橋、浅田、栗原、佐野が講師として参加しました。短時間でお伝えできることは多くはなかったですが、私たちの脳損傷患者に対する熱意が伝っていればいいなと思います。
本セミナーは日本光電主催で無料でした。相当準備も大変だったかと思いますが、おかげさまで多くの方にご満足いただけたのではないかと終了後に皆様にかけていただいた声からは感じております。日本光電の皆様ありがとうございました。