神経集中治療フェロー

概要

神経集中治療に興味のある方へ:神経集中治療フェローのご案内

神経集中治療の重要性は認識されつつありますが、「実際にどう実践すればよいかわからない」「学ぶ機会がない」といった声を多く耳にします。神経集中治療に強い関心と情熱を持つ医師や看護師は少なくありませんが、本邦ではその研修を体系的に受けられる施設が限られています。
そこで私たちは、標準的な神経集中治療を学び、将来の指導者を育成することを目的に、神経集中治療フェロー制度を設立しました。志を同じくする仲間と切磋琢磨しながら、日本における神経集中治療の発展に貢献していきたいと考えています。げてきたいと考えています。

詳細は以下をご参照ください。

特色

  • 神経集中治療医、脳神経外科医、脳神経内科医、そしてEmergency Neurological Life Support(ENLS)のトレーナーの指導のもと、米国式の体系的な神経集中治療を学ぶことができます。
  • Critical Care EEGの判読を徹底して行い、常にてんかん専門医から指導を受けることができます。
  • ICPプローブ、経頭蓋超音波、自動瞳孔計などのmultimodal neuro monitoringの機器に日常的に触れることで、その使用法と管理を実践的に学びます。また、モニタリングの一環として「意識の評価」も極めて重要です。
  • Glasgow Coma ScaleやFull Outline of UnResponsiveness Scoreに加え、意識障害の最新の評価法として国際的に注目されているComa Recovery Scale-Revisedを導入しています。世界標準の視点から、どのように意識を評価し、管理や予後予測に活用するかを体系的に学ぶことができます。
  • 希望者には、国内外を問わず、学会発表や論文執筆に関する指導も行います。

2年間の過ごし方

本プログラムでは、2年間のうち1年間を協力施設(原則1施設)での研修にあてることが可能です。

協力施設

  • 聖マリアンナ医科大学病院 救命救急・集中治療センター
  • 日本医科大学医学部付属病院 高度救命救急センター
  • 香川大学医学部付属病院 救命救急センター
  • 東京ベイ浦安市川医療センター 救急集中治療科(集中治療部門)
  • 武蔵野赤十字病院 救命救急センター
  • 兵庫県災害医療センター 救急科
  • 国際医療福祉大学成田病院
  • 獨協医科大学病院 救命救急センター・集中治療センター
  • 各施設では、集中治療室において神経集中治療のトレーニングを受けていただきます。ただし、フェローの背景や希望、また協力施設からの要請に応じて、集中治療室以外での勤務についてご相談させていただく場合があります。

これまでの実績

TMGあさか医療センターでの日常的なトレーニングのほかに行った主な取り組み

  • 神経集中治療ハンズオンセミナーの受講、ならびにインストラクター
  • 日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本臨床神経生理学会、日本脳低温療法・体温管理学会での研究発表
  • Neurocritical Care Society(米国)での研究発表
  • 神経集中治療脳波カンファレンス(あさか医療センター主催のオンライン脳波勉強会)での発表
  • 救急医学や Intensivist などの専門雑誌への寄稿

卒業生からの声

私は本プログラムの前半1年間を聖マリアンナ医科大学、後半をTMGあさか医療センターで過ごしました。

外部研修先の聖マリアンナ医科大学では、あさかの卒業生でもある2名の神経集中治療スペシャリストの先生方から、ほぼ毎日マンツーマンでご指導をいただきました。ちょうど病院移転の時期にあたり、神経集中治療室の立ち上げにも関わる貴重な経験を得ることができました。同院では、屋根瓦式の指導体制が整っており、集中治療全般の技量を底上げしながら、脳指向型の管理を体系的に学ぶことができました。

後半の1年間を過ごしたあさかでは、より多くの神経集中治療患者と向き合う機会がありました。脳神経外科医やてんかん専門医の先生方と日々ディスカッションを重ねる中で、学会発表・執筆・論文作成などの面でも第一線のご指導を受けることができました。短期研修でも知識を得ることは可能だと思いますが、2年間を通して、指導医を目指す視点から徹底的に学んだ神経集中治療の知識、そして関わってくださった先生方との出会いは、私にとって何よりの財産です。こうした経験があったからこそ、他の先生方と深い議論ができるようになり、セミナー講師として登壇する機会もいただけるようになったのだと感じています。

そして今もなお、あさかで学ぶこと、後輩の指導に携わること、研究・発表を通じて果たせる役割があると感じており、プログラム修了後も引き続き3年目としてあさかに残る道を選択しました。

神経集中治療フェロー応募フォーム 締め切り:2025年9月30日

神経集中治療フェローにお申込みの方は、以下のフォームに必須項目、必要情報を入力してください。
※申込み前に見学等ご希望される方は、お問い合わせから一度ご連絡ください。

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