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歯科口腔外科

当科の概要

TMGあさか医療センターの歯科口腔外科は、平成30年1月1日の開院と同時に発足致しました。 この県南西部医療圏は75万人と多くの方がお住まいになる医療圏ですが、口腔外科領域の専門的な治療が出来る施設は多くはありません。 我々のコンセプトとして「都内の大学病院に行かなくても最新の口腔外科治療が出来る施設」としてこの医療圏にお住まいの方が気軽に、そして安心してかかれる病院として地域医療に貢献して行きたいと考えております。

歯科口腔外科とは

顎・口腔・顔面領域には虫歯を代表する歯が原因となる疾患から、腫瘍やのう胞など様々な疾患がみられます。また、交通事故やスポーツなどによる外傷や顎関節症なども生じます。口腔外科はこの中でも虫歯治療や歯周病治療、義歯などの一般的な歯科治療以外の外科的治療を中心に治療を行う診療科です。また、病院歯科として入院患者さんの入院中に生じた歯科的疾患などの対応も行っております。

取り扱う疾患

歯科口腔外科では、親知らず(智歯)の抜歯やのう胞摘出手術や顎関節症、歯や口の中の外傷、顎の骨折、歯が原因の炎症、口や顎の腫瘍などの診断と治療を専門的に行います。 また、心臓病、糖尿病、腎臓病、血液疾患などの患者さんの抜歯を含めた歯科治療は院内他科と連携し行っています。

腫瘍(良性腫瘍・悪性腫瘍)

顎口腔領域には、歯が原因で生じる歯原性腫瘍や歯が原因ではない非歯原性腫瘍が生じます。 良性腫瘍にはエナメル上皮腫、角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯牙腫、線維腫、血管腫などがあり、悪性腫瘍は主に癌腫で、舌がん、歯肉がん、口底がん、頬粘膜がんが多くみられます。 治療法は手術による切除が基本となりますが、場合によっては経過観察することもあります。悪性腫瘍の場合は手術以外に抗がん剤による化学療法や放射線治療などがありますが、当院では放射線治療は行っておりませんので、必要に応じて高次医療機関にご紹介いたします。

線維腫 血管腫 舌癌 歯肉癌
線維腫 血管腫 舌癌 歯肉癌

のう胞

のう胞は、からだのなかにできた病的な袋状のものです。口腔にできるのう胞には顎の骨の中にできる顎骨のう胞、軟組織にできる軟組織のう胞があります。原因は歯からできるものを歯原性のう胞、それ以外を非歯原性のう胞と言います。

顎骨のう胞

 歯原性のう胞:
  歯根のう胞、含歯性のう胞、歯原性角化のう胞、側方性歯周のう胞
  歯肉のう胞、腺性歯原性のう胞、石灰化歯原性のう胞
非歯原性のう胞:
  鼻口蓋管のう胞、動脈瘤様骨のう胞、単純性骨のう胞

歯根のう胞 鼻口蓋管のう胞
歯根のう胞 鼻口蓋管のう胞
軟組織のう胞

粘液のう胞、ガマ種、類皮のう胞、類表皮のう胞、鰓のう胞、甲状舌管のう胞、鼻歯槽のう胞

粘液のう胞 ガマ種
粘液のう胞 ガマ種

治療法は手術による摘出や、摘出せずに開放する開窓療法、開窓を何度か繰り返す反復療法などがあります。

歯性感染症

歯性感染症とは、歯の疾患(虫歯や歯周病)が原因で感染を起こし、炎症が周囲組織に波及した疾患です。症状は発赤、発熱、腫脹、疼痛を伴うことが多く、重症化すると、敗血症(感染して発症した全身性炎症性症候群)になり死に至ることもあります。最近ではビスホスホネート製剤ら抗ランクル抗体などによる副作用で生じる顎骨壊死なども問題となっています。

歯性感染症 歯性感染症 歯性感染症 歯性感染症 歯性感染症

歯髄感染から起こる根尖性歯周組織炎と辺縁性歯周組織炎(歯槽膿漏)があります。これらが原因となり、歯肉膿痬、歯槽膿痬、口蓋膿痬などを形成します。

2群:歯冠周囲炎

主に埋伏智歯が原因です。埋伏智歯の歯冠周囲に、発赤、腫脹、排膿が認められます。歯冠周囲炎が原因で顎炎、蜂巣炎に炎症が進展することがあります。炎症が顎骨周囲の隙に波及すると開口障害、嚥下痛が認められます。

3群:顎炎

1群の歯周組織炎、2群の歯冠周囲炎から波及する骨炎および骨髄炎が含まれます。1群および2群に比べて重症で、骨膜下のドレナージおよび注射用抗菌薬を使用する症例が多いです。

4群:蜂巣炎

1群~3群から炎症が波及します。舌下隙、顎下隙、オトガイ下隙、翼突下顎隙、側咽頭隙、咽頭隙などの隙感染症を含みます。隙のドレナージが重要です。注射用抗菌薬を使用することが多いです。

参考)JAID/JSC感染症治療ガイドライン2016 ー歯性感染症―

治療法は基本的に切開して膿をだすことと抗菌薬の投与を行います。重症な場合は呼吸器管理が必要なこともあります。骨髄炎に対しては高気圧酸素療法も適応となり、当院でも治療を行っています。

顎顔面外傷

顎顔面領域は交通事故、転倒、暴力、スポーツなど様々な要因で外傷が生じます。その内容としては軟組織損傷や顎の骨の骨折、歯の損傷があります。顎顔面領域の外傷は審美的な問題だけでなく、咀嚼など機能障害も生じます。

 〇顎骨骨折:顎顔面骨折に対しては、骨折部をもとに戻し固定する必要があります。戻す方法は手術で戻し金属プレートなどで固定する観血的整復固定術、手術はせずに顎間固定を行う非観血的整復固定術があります。
 〇軟組織損傷:きれいに洗浄後縫合処置を行います。約1週間後に抜糸が必要です。
 〇歯の損傷:脱臼の場合は整復し、隣り合う歯と固定を行います。破折している場合は、抜歯が必要となることがあります。

顎顔面外傷

埋伏歯の抜歯

通常成人の歯は、親知らずも含めて、上顎16本下顎16本の合計32本あります。しかし、日本人は顎が小さく、歯がまっすぐ生えない方が多くいます。特に、親知らずは横に倒れていることがあり、このような抜歯には、通常の抜歯よりも高度な技術と経験が必要となります。

顎関節症

顎関節症とは、あごの関節や咀嚼筋(あごの周りの筋肉)の痛み、開口障害(口が開きにくい、開かない)、関節雑音(あごの関節の音がする)などの症状を主とする慢性疾患の診断名です。 治療法は原因の除去が基本となりますが、生活習慣の改善やマウスピースの装着、筋のマッサージや開口訓練等のリハビリを継続的に行うこともあります。

摂食嚥下障害

摂食嚥下機能は食べ物や飲み物を口から取り込み飲み込む機能です。摂食嚥下機能は、食べ物や飲み物を認識する先行期から始まり、飲み込んで食道を通過するまでの一連の流れを言います。
摂食嚥下障害は摂食嚥下機能のいずれかで生じた障害を言います。摂食嚥下障害が生じると、嚥下性肺炎や低栄養などの様々な影響が出てしまいます。
まずは障害の評価が必要です。評価には簡易的なスクリーニングテストのほか、嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査などがあります。当院では歯科医師、摂食嚥下障害看護認定看護師、言語聴覚士、管理栄養士などによる摂食嚥下サポートチームがあり、入院患者をはじめ、嚥下外来に来院する外来患者さんの評価・治療を行っています。

こんな症状があれば・・・

・口の中にできものができた  ・顎が腫れた  ・顎をケガした  ・親知らずが痛い
・顎が痛い ・口が開かない  ・口が閉じない ・うまく飲み込めない など

外来にご受診いただく場合

  • 予約制になっておりますので、まずは当院と医療連携している歯科クリニックにご受診下さい。
  • 外傷や重症な炎症など救急対応が必要な場合には随時対応致します。

ご注意事項

通常の歯科治療(虫歯など)は行っておりませんので、その際は近隣の歯科クリニックへご相談下さい。

スタッフ紹介

常 勤

島﨑 士(しまさき あきら)

部 長 : 島﨑 士(しまさき あきら)
役職 部長
出身大学 日本大学歯学部
資格等 博士(医学)
日本口腔外科学会専門医・指導医
日本口腔科学会認定医・指導医
日本有病者歯科医療学会専門医・指導医
日本口腔インプラント学会専門医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本口腔ケア学会認定資格 2級
ICD(インフェクションコントロールドクター)
歯科医師臨床研修指導医
東京女子医科大学医学部歯科口腔外科学講座講師

青砥 祥子(あおと さちこ)

青砥 祥子(あおと さちこ)
出身大学 東北大学
資格等 日本口腔外科学会認定医
日本小児口腔外科学会認定医・指導医
日本有病者歯科医療学会専門医

冨永 浩平(とみなが こうへい)

冨永浩平(とみなが こうへい)
出身大学 東京歯科大学
資格等 日本口腔外科学会認定医
日本有病者歯科医療学会認定医

非 常 勤

三宮 範子(さんぐう のりこ)

三宮 範子(さんぐう のりこ)
出身大学 鶴見大学歯学部
資格等 博士(医学)
日本口腔外科学会認定医
東京女子医科大学医学部歯科口腔外科学講座助教

賀川 千瑛(かがわ ちえ)

賀川 千瑛(かがわ ちえ)
出身大学 日本大学歯学部
資格等 本口腔外科学会認定医
日本有病者歯科医療学会認定医・専門医
東京女子医科大学医学部歯科口腔外科学講座助教

前田 祐佳(まえだ ゆうか)

前田 祐佳(まえだ ゆうか)
出身大学 東京歯科大学
資格等 日本外傷歯学会認定医
日本口腔ケア学会4級取得

柴山 知紗(しばやま ちさ)

柴山 知紗(しばやま ちさ)
出身大学 日本大学
資格等 日本口腔外科学会認定医